2010年10月14日
[JCペニー] アックマンが大株主に、今回の目的は何?

アクティビスト型の投資家ウィリアム・アックマンがJCペニーの株式を16.5%取得していることが分かりました。
アックマンについては昨年の5月、ターゲットで取締役の席を求めて委任状の争奪戦をしかけて、ここでも何回かエントリーしていますね。
[ターゲット] 外部取締役の席を巡っての委任状争奪戦の勃発

企業の価値に比較して株価が低い企業に投資し、積極的に活動してリターンを求めるタイプの投資家を英語でアクティビストと呼びます。

ターゲットでは、自社クレジット事業の資産の売却を求めたり(結局ターゲットは半分を売却)、自社ビルのREIT化を求めて拒絶されたりし、取締役の席を求めての委任状争奪戦ではメディアの脚光を浴びたのですが結局これも負けるといういきさつがありました。

基本的に不動産を所有している小売企業や外食企業を狙うのがその手法で、JCペニーも1108店舗中の416店舗が自社資産なのだそうです。
また手持ちの現金および現金等価物が20億ドルもあって、これを例えば負債の返済に充てるといった提案をして行く可能性が指摘されています。


同時に、REITのヴォーネイドが9.9%を取得していて、アックマンと連携するというようなことが証券取引所への書類に記載されているようなんですね。

ヴォーネイドは商業不動産、とくにショッピングセンターに強いREITで、JCペニーの大家でもあるんですが、とすると、大家が店子に投資家と組んで何かを仕掛ける可能性もあるというわけで、アメリカっておもしろいなあと人ごとながら思います。


JCペニーは軋轢が起きる可能性を想定してゴールドマンサックスを雇ったそう。投資家対策にも金がかかるというわけです。


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鈴木敏仁 (01:36)

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