2010年2月 2日
[バーンズ&ノーブル] バイアウト企業が急接近、その意図は?

小売業界のバイアウトで財を成したビリオネア、ロン・バークルの動きが目立ち始めました。違う業界(メディアなど)へと興味がシフトしていたのですが、小売業界に戻ってきたようです。

まず先週、バーニーズニューヨークの買収に動いているという記事がWSJ誌に載りました。バーニーズは現在アラブ首長国連邦のデュバイに本拠を置くIstithmar社が所有しています。

そして今日、バーンズ&ノーブルにもアプローチしていることを各紙が報じています。
もともとバークルはバーンズ&ノーブルへの投資を数年前から始めていて、昨年末の時点で比率が18%となっていたんですね。
これに対して37%を保有する創業一族が取締役会に働きかけてポイズンピルを設定、バークルはこのポイズンピルが不当だとして当局に書面でクレームを送った、というのがストーリーです。


この資本を巡るバトルがどうなるのかはここでは置いて、バークルがバーンズ&ノーブルのどこに価値を見いだしているのかに私は興味があります。彼は一言だけ、同社の株価は資産価値をきっちりと反映していない(つまり安すぎる)、としているだけで、それ以上のことは分かりません。

アマゾンのキンドルに対抗して同社が出した電子書籍用のデバイスがnook、アップルが参入を宣言してこの市場がにわかに注目を浴び始めていて、このあたりに興味があるのか。
それとも、競合のボーダーズが痛んでいて、今後両社をくっつけるといったM&Aへと動きたいのか。


アマゾンとアップルの陰に隠れちゃってますけど、800店舗近くを展開するバーンズ&ノーブルって実は大きなエクイティを持っているなということを再確認できるニュースです。

鈴木敏仁 (02:39)
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