February 1, 2012
[バーンズ&ノーブル] アマゾン出版による書籍の販売を中止
アマゾンはここ数年出版事業を強化しています。自らが執筆者と契約し、自らが本を出版し、販売する。出版社や問屋(日本だと取り次ぎ)を通さない分、執筆者もアマゾンも利益が高くなる。
特に昨年出版事業の経営に長く携わる人材をヘッドハントし強化姿勢が鮮明になっていたのですが、バーンズ&ノーブルが対抗するためにアマゾン本の販売中止を正式に発表しました。
アマゾンは競合企業に対し紙版は流通させるがデジタル版はダメ(つまりアマゾンでないと買えない)という流通戦略を取っていて、バーンズ&ノーブルはこの戦略に対して反対声明を出しています。
つまり両方売れるならまあとりあえずいいけど、デジタル版を規制するなら両方売らないよ、ということですね。
このアマゾンの出版事業は書籍流通を大きく変えるポテンシャルがありまして、ビジネスウィーク誌が特集記事を掲載したばかりです。
これ、言い換えると書籍分野にPBを作っているわけで、よく考えると凄いことなんですね。書き手を守るという名目の下ガチガチに規制して業界を守ろうとしている日本の書籍流通業界では考えられないことじゃないかと思います。
バーンズ&ノーブルだけじゃなくて、中小の独立書籍店もアマゾン本を置かない可能性が高い。
アマゾンがどう対処するのか。
このバトルは行方をきっちり見守って行く必要があります。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 3:48 PM |
January 18, 2012
[ザッポス] 2,400万人分の顧客データが流出
ネット販売のザッポスがハックされ、2,400万人分のデータが流出しました。
漏洩したデータは、氏名、電子メールアドレス、住所、請求住所、電話番号、クレジットカードの最後の4桁で、クレジットカード番号等の支払い情報は幸いにも盗まれなかったと発表されています。
大問題となるカード番号は盗まれてませんが、しかしそれ以外のデータはすべて盗まれたわけで、これはやはりただごとではなく、今のところ大きく騒がれていませんがこれから話が大きくなっていくかもしれません。すでに親会社のアマゾンとザッポスが提訴されたというニュースも出ています。
2007年にTJマックスが4,000万人分のクレジットカード情報を漏洩させてまして、それに次ぐ規模ということになりますね。
我々は便利さと引き替えにこういうリスクを絶えず負っているという認識をいつも頭の片隅に持っている必要があります。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 5:38 PM |
December 30, 2011
[ロウズ] ネット専業のリテーラーを買収
ロウズがネット専業のホームインプルーブメントリテーラーを買収します。企業名はAGTストアズ、買収総額などの詳細は公開していません。
目的はシンプルにネットの売上増、AGTはロウズの傘下企業となり独立運営を継続するそうなので、ロウズのサイトとの相乗効果を求めるとか、組織統合して効率化を図るといったことは今のところ考えていないようです。
このAGT、運営しているウェッブサイトは500以上、取引メーカーは3,300社、取り扱い品目数は350万で家具やライトからフィットネス器具やアパレルまで販売しているそう。
ホームページにざっと目を通してみましたが、つまりカテゴリーや品種別に大量にサイトを開設し、しかし裏側のシステムは一つという手法なんでしょうね。
こういうビジネスモデルが存在するということをはじめて知りました。
<追記>
12月31~1月2日に三日間のお休みをいただきます。1月3日には通常営業に戻ります。
この1年間、ご愛読ありがとうございました。
良いお年をお迎え下さい。
それと、年末年始のかき入れ時に忙しく働いていらっしゃる皆さん、最後のひと踏ん張りです、頑張って下さい!
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 2:59 PM |
December 7, 2011
[アマゾン] 価格比較アプリが店頭をショールームに変える。
アマゾンが商品価格を比較できるプライスチェックというアプリを公開しました。iPhoneとアンドロイド用。
バーコードのスキャン、商品画像、商品名をタイプ、または音声入力、の4つの手法で入力すると、その商品を取り扱っているリアルとネット店舗と価格を表示するというアプリです。
この手のアプリは他にもすでに存在するのですが、何が興味を引くかというと、ユーザーが実際に売っている価格を報告できる機能も備えている点です。
これはつまり、一定量の情報が集まるとリアルタイムで店頭(とネット)の最低価格が手元の端末で分かるようになってしまうことを意味しています。
これがプレスリリースの文言。
「リアル店舗にいるときに携帯端末で価格をチェックできる機能が人々の買い物の仕方を変えている」。
ベストバイはもうだいぶ前から、"店頭がアマゾンのショールームになっている"と発言してます。
だから、店頭での激しい値下げ販促はもうやめてしまいました。店に行けば一目瞭然ですが、価格を前面に押し出す販促企画が姿を消しています。その代わりにFSPによって対象を絞ってメールで販促を直接お客に通知してます。
日用必需品への影響は少なそうですが、高価格帯のNB商品への影響はあるでしょうね。これからスマホがさらに普及するとなると、小売も売り方を変える必要が出てくると思います。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 3:56 PM |
December 5, 2011
低配送料サービスでグーグルが大手リテーラーと協議か
グーグルが大手リテーラーとネット販売の低配送料サービスで協議しているとWSJ誌が報じました。
同日、または翌日お届けサービスで低配送料を提供しようとする仕組みで、メイシーズ、ギャップ、オフィスデポと協議しているとしています。
以下、仕組みの説明の直訳です。
"お客は欲しい商品が近隣の店にあるかどうか、同日入手できるかどうかを調べることができて、参加しているリテーラーのサイトでそれを買ったらグーグルが低配送料をオファーする。"
ネット販売用の検索サイトを開設するんでしょうかね。
グーグルの目論見は、低配送料サービスによって検索数を増やし、広告売上高に貢献させることだそうです。
これ、アマゾンプライムと競合しますね。
グーグル・ウォレットも少しずつですが利用可能なレジが増えて来てます。
グーグルが小売業の領域にじわじわ手を伸ばしつつあるのをひしひしと感じますね。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 6:25 PM |
October 18, 2011
[アマゾン] 商品引き渡し用のロッカーを実験
アマゾンが商品引き渡し用のロッカーを実験するそうです。
ロッカーは小売の店舗内に設置し、6桁の暗証番号をお客に提供し開閉してもらって商品を引き渡す。
7月にこういう記事をエントリーしました。
セブンイレブンでの商品引き渡しの実験開始
セブンイレブンに加えてライトエイドにも設置するそうで、私が書いていたとおり取り組み相手を増やしたようです。
それとロッカーを使う点が日本のコンビニ受け渡しとの相違点でしょうか。セキュリティを考慮したのかもしれません。
あとはスーパーマーケットに設置すれば使えるようになるかもしれませんね。
取り組む小売企業が増えると便利になるかもしれませんが、しかしアマゾンとの競合問題もあるので限界もありそうですね。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 2:17 PM |
October 7, 2011
[ベストバイ] ナプスターを売却へ
ベストバイがナプスターを競合のラプソディに売却することを発表しました。売却額は明らかになっていません。
ベストバイは2008年に1億2100万ドルでナプスターを買収、音楽のデジタルサービスを自ら強化しようとしたのですが、リアル店舗やネット販売サイトとの相乗効果を上げることができませんでした。
推定では現在の登録者数は20~30万人で、買収時の70万人から大きくお客を減らしてしまったようです。
なぜ伸ばせなかったのかという点について説明した資料がないのですが、買収した時点がピークだった、ベストバイにマネジメント能力がなかった、ラプソディやSpotifyといった競合が増えてしまった、といった理由が考えられます。
とくに広告収入を土台とした無料サービスを提供しているSpotifyなど新たなビジネスモデルの台頭が、かなり影響を及ぼしているような印象です。
エンターテイメントカテゴリー(音楽、映画、ゲーム、書籍)は今激動のまっただ中にあるということを実感するニュースです。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 1:38 PM |
September 16, 2011
[アマゾン] セブンイレブンでの商品引き渡しの実験開始
アマゾンが商品を受け取るロケーションとしてセブンイレブンを選択できる実験を開始しました。アマゾンの本社があるシアトルでしばらく試してみて、結果をみて来年の夏には全米展開する予定だそう。
これはたぶん日本の影響なんでしょうね。
セブンイレブンはいまや日本が親会社ですし、アマゾンも日本で営業していますから。
アメリカではネット販売商品のコンビニ引き渡しというサービスが存在しません。
理由はよく分からないのですが、一つには日本のようにコンビニが密集して立地していないというのがあるんでしょうね。
業界メディアもわりと批判的というか、成功しないだろうという見方が多かった。
でもニーズはあるはずなんですよ。
家で配達を待ち受ける暇のない人は一杯いるはずですからね。
アメリカの場合、コンビニよりもスーパーマーケットやドラッグストアの方が良さそうです。コンビニ、スーパー、ドラッグと、3つが選択肢となればさらに使えそう。
アマゾン、取り組み相手を増やす必要がありそうですね。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 1:17 PM |
September 13, 2011
[アマゾン] 定額制の電子書籍プログラムを検討か
WSJ誌が報じたところによると、アマゾンがネットフリックスのような定額制を電子書籍に導入しようと出版社と交渉しているそうです。定額制とはつまり、1ヶ月間に決まった金額を払うと、その間にライブラリーの書籍を読み放題というシステムです。
ただし今のところ古い本に限定し、またアマゾンプライムに加入している人への特別プログラムとして考えているそうで、誰もが気軽にすべてを読めるようになるというわけではありません。
書籍に定額制で読み放題という考え方は新鮮でちょっと驚きました。
ちょっとひねってみれば、例えば年間定期購読している雑誌をこういうやり方で読めるようにするなんてこともありでしょう。
やはり書籍市場もこれから大きく変わっていきそうですね。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 1:25 PM |
August 18, 2011
世界でもっとも訪問者数が多いネット販売サイトは・・・
当たり前なのですがアマゾンです。
ただ数値があったので資料としてエントリーしておきます。
対象は大手ネット販売サイトで、6月のユニークビジター数(総数は13億8,000万)におけるシェアによるランクです。
出所はcomScore。
1位:アマゾン 20.4%
2位:eベイ 16.2%
3位:アリババ 11.3%
4位:アップル 9.7%
5位:楽天 4.2%
eベイはオークション主体、アリババと楽天は場所貸しのいわばショッピングセンター、アップルはエンタメですから、単純に総合小売企業としてやはりアマゾンがダントツですね。
ちなみにウォルマートが6位で数値を上昇させているそう、ネット戦略についてはさんざん叩かれてますが、規模的には実はかなり大きいしシェアを徐々に上げてはいるんです。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 12:52 PM |
May 6, 2011
[アマゾン] キンドルをウォルマートで販売開始
ウォルマートがアマゾンのキンドルの取り扱いを先月末から開始したそうです。取り扱う店舗数は3,200店舗、価格はアマゾンと同じ。
アマゾンはすでにターゲット、ベストバイ、ステープルズの3社でキンドルを売ってまして、これで4社目となります。
ウォルマートとアマゾンはネット販売で競合しているわけですが、売れるものならとりあえず扱ってしまおうという割り切り感なのでしょうね。
アマゾンはキンドルの販売データを公開していないのですが、ウォルマートが扱い始めたというところから、かなり売れているのだろうということを推測することができます。
昨年だけで800万台売れたという予測もあります。
販路を広げて、これからますます売れそうな感じですね。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 8:20 PM |
April 19, 2011
[ウォルマート] ソーシャルメディアのコズミックスを買収
ウォルマートがコズミックスというソーシャルメディアを買収しました。買収額は非公開、@WamartLabsという新設の部門に属して、ソーシャルメディアとモバイルコマースに関する技術を開発して行くことになるとのこと。
コズミックスのホームページによると、同社が提供しているのは、独自に開発したプラットフォームを利用してソーシャルメディアが発信する情報をフィルターにかけ選別するサービスです。
これをウォルマートが利用しようということなんですが、カストロライトのコメントを引用しておきます。
「ソーシャルネットワーキングとモバイルアプリケーションは消費者の毎日の生活の一部となってきており、ネット販売とリアル店舗でどう買い物をするかという行動に影響を与えている」
ウォルマートは中長期的にネットを重視するということを言ってますから、その戦略の一環としての買収ということになろうかと思いますが、こういう事をしているリアルリテーラーが他に見当たらないので、ウォルマートの動きの先見性というかユニークさが目立ちます。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 1:54 PM |
March 29, 2011
[Eベイ] ネット販売の裏方企業を買収
良い日本語の表現が思いつかなかったので"裏方"としました。英語ではFulfillment Serviceとなるのですが、企業のサイトから入る注文を裏側ですべて処理するアウトソーシングビジネスです。
買収相手はGSIコマース、買収総額は24億ドル。Eベイは2005年にスカイプを25億ドルで買収していまして、それに次ぐ規模ということになります。
GSIの昨年度の年商は13億6000万ドル、一方利益は3,650万ドルの赤字、今年度は黒字に転換する予定となっていて、先週エントリーしたドラッグストア・コムと似たような経営環境のようです。
さてこの企業、売上高を見れば分かるように規模が大きい。
ティンバーランド、マッテル、ゼールズなど大手企業180社のネット販売を受託しているそうで、つまり例えばティンバーランドで靴を買い、マッテルで玩具を買ったとして、商品の出所は同じという状況が起こるわけですね。
実はアマゾンもネット販売の裏方ビジネスを受託していて、たとえば最大手ではターゲットが委託していたことが記憶に新しい。すでに契約が切れており自社扱いに切り替えているのですが、ボリュームが小さいうちは委託し、ある程度の規模になったら配送センターを建てて自前に切り替えてしまうと言う手法ですね。
つまりアマゾンとGSIコマースは競合していて、これをEベイが入手したということになります。
Eベイとしてはオークションが飽きられつつあって、新品を売るビジネスを入手して市場を拡大したいという意図もあるようです。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 5:06 PM |
March 24, 2011
[ウォルグリーン] ドラッグストア・コムを買収
ウォルグリーンがネット販売のドラッグストア・コムを買収することを発表しました。買収総額は4億2,900万ドル。
ドラッグストア・コムはライトエイドとパートナーシップを組んでおり、ネットで注文した調剤をライトエイドの店舗で受け取る、ライトエイドの商品をネットで販売する、といったサービスを提供していました。
ただ昨年の7月に調剤部門をバイオスクリプト社に売却してまして、今は調剤以外のHBCのみの販売となっています。
1999年の創業以来黒字を計上したことがないと資料にはあって、決算資料をざっと見てみましたが少なくともこの5年間は赤字です。バランスシートとキャッシュフローだけで上場を維持し続けているわけで、典型的なネット企業と言っていいんじゃないでしょうか。
誰かに買収されるのを待っていた、と言えるのかもしれません。
ウォルグリーンの短期的な目的はドラッグストア・コムの顧客の獲得にあるのですが、まずはネット販売のボリュームを上げて、今後はリアル店舗とのシナジーを上げて行くという長期的な目的もあるようです。
すでにスマートフォン用のアプリを公開していて、。調剤をアプリから注文できたり、調剤ができたら携帯メールで通知を送ったり、といったサービスを始めています。
リアルとネットをいかにシームレスにつなげていくかがこれからの課題で、今回の投資もその一環ということになります。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 5:08 PM |
March 10, 2011
[フレッシュダイレクト] 英モリソンズが5,000万ドルを出資
ニューヨークに本拠を置く専業のネットスーパー、フレッシュダイレクトにイギリスの大手スーパーマーケットのモリソンズが出資することが発表されました。
モリソンズはフレッシュダイレクトの株式10%を5000万ドルで取得、モリソンズのCEOダルトン・フィリップが取締役となり、イギリスからフレッシュダイレクトにチームを送り込んでネット販売の手法を学ぶ。
目的はイギリスでのネット販売を成功させるためだそう。
ネットで確認した限りネット販売はまだやっていないようで、これからスタートするにあたって必要なノウハウを獲得するということなんでしょうね。
ただそれだけで5000万ドルも投資するわけもなく、アメリカへの進出の足場として考えている可能性が高いんじゃないでしょうか。
ゆくゆくは傘下に収めてしまうということもありえると思います。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 2:17 PM |
February 22, 2011
[ボーダーズ] 大手書籍チェーンストアの倒産
本日はウォルマートの決算発表日なのですが、情報が出揃う明日エントリーとするとして、今日は出張していて書くことのできなかったボーダーズの倒産ニュースをまとめておくこととします。
・資産総額12億8,000万ドルに対して負債の総額は12億9,000万ドル
・642店舗中の200店舗を閉鎖する
・5億500万ドルのDIPファイナンスを調達しており倒産中も通常通り営業する
結局のところ、不採算店舗を大量に抱えていて、しかしリース契約があって撤退できなかったことが資金繰りを悪化させた要因なのでしょうね。
サブリースでもすれば良かったんだろうけど、それもできない理由があったんでしょうか。
売上悪化の理由は競合の激化です。
図式は以下の通り。
書籍専門業態 vs 総合業態(ウォルマート、ターゲット、コストコ、サムズ)
リアル店舗 vs ネット販売
この環境で、市場の変化に乗れなかったことが敗因です。
これからどうなるのかについては予断を許しません。
債権者グループの考えによっては廃業もあり得るかもしれないと思ってます。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 2:06 PM |
January 24, 2011
[アマゾン] 配送料フリーのネットスーパーを開発中
アマゾンが生鮮のネット販売の実験を開始したのは2007年のことでした。シアトルの本社近辺から小さくスタート、その後こつこつとシステムを組み上げ少しずつ商圏を拡大、まだシアトル周辺から外側には進出していないのですが、しかし確実に版図を広げつつあります。
実験を開始したときのエントリーがこれです。
アマゾン生鮮のテスト開始
その成否につき意見は真っ二つでしたが、いまだアマゾンは取り組んでいます。
現在開発しているのがフリーデリバリー。
・配送料が有料と無料の商品がある
・配送日は固定、週に二回、地域によって異なる
・会員制ではなくて完全無料、最低発注量などもない
・配達時間は固定、朝6時以前、7~10時、10~13時、15~18時、18~21時、の5つから選択する
この4つの制限に従えば、配送料無料で生鮮食料品を買えるというわけです。
新聞配達みたいなものかなと私は理解したのですが、どうでしょうね。
いまだシアトルエリアに限られているのですが、アマゾンは食品でも徐々にビジネスを構築しつつあるということを、この話を知って確認しました。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 9:15 PM |
December 30, 2010
[ブルーム] ネット販売の店頭ピックアップ実験を開始
ブルームがネットで購入したグローサリーの店頭引き渡しの実験を開始しました。
お客はネットで買ったものを店頭で受け取れ、店員が買ったものを車まで運んでくれるサービスが付いているようです。
また12月一杯はフィーは無料とあるので、このサービスを選択すると手数料がかかるのかもしれません。詳しい記述がないのでいくらかかるのかは不明。
今のところ1店舗だけで、これから増やしていくかもしれないというレベルです。
ちなみにサイトはこちら。
Groceries to-go
日本ではオークワがドライブスルー型で始めているようですが、アメリカではあまり普及していません。KマートがMy Goferという名称で運営してますが、うまくっているのかどうかまったく不明、
これ、なんとなくですが、使うイメージが湧かないんですよね。
よっぽど忙しくて、受け取る時間に家にいないという人たち向けといったところでしょうか。
これからアメリカで普及するのかどうか、よく分かりません。
ちなみにブルームはフードライオンが展開している中~高所得層向けのフォーマットで、テクノロジー系の技術をどんどん導入してそういうのが好きなお客にアピールすることを戦略としています。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 2:11 PM |
December 26, 2010
[アマゾン] 今年1年間で800万台販売か
アマゾンのキンドルはいったい何台ぐらい売れているのか、アマゾンが情報を提供していないので実はまったく分かっていません。なので、いろいろな予測数値が飛び交っているだけというのが実情なんですね。
メディアのブルームバーグが、同社の売上高数値を知っているソースからの情報として、今年1年間で800万台を販売した可能性があることを報じています。アナリストによる予測はおそお500万台なので60%も上待っている。また昨年は240万台だったので、200%近く伸びた計算になるそう。
ここから分かることは・・・
・電子書籍リーダーに占めるキンドルのシェアはどんどん高まっている。
・またiPadが売れているにもかかわらず、単一機能型である電子書籍リーダーの需要も成長している。
と、この二つだと指摘してます。
私は、電子書籍リーダーとタブレット型PCは一部の同一機能で競合するものの、共存しながら市場が広がっていくんじゃないかとという気がしているので、このストーリーには腑に落ちるところがかなりありました。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 2:55 PM |
December 22, 2010
[ウォルマート] ネット販売のアクセスシェアは25.88%
歳末商戦と翌日のブラックフライデーの二日間に、ネット販売サイトにどれだけお客がアクセスしたかという数値があります。対象は店舗も持っているマルチチャネルリテーラーに限定、アマゾンなどのピュアなネットリテーラーは除いています。
数値は、最初が訪問回数、二つ目がシェアです。
ウォルマート:8,800万、25.88%
ターゲット:5,180万、15.26%
JCペニー:2,150万、6.34%
シアーズ:2,110万、6.21%
(Experian Hitwise)
4回に1回はウォルマートなんですよね。
もちろん全体を見ればアマゾンが一番なんでしょうが、ウォルマートのアクセス数も並みではない。
ウォルマートはリアルだけではなくネットも強いという事実は、結構見過ごされていることだと思います。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 4:55 PM |
November 9, 2010
[アマゾン] おむつのネット販売、クィドシ社を買収
クィドシ社は中軸ビジネスのおむつのダイパー・コムと、石けんのソープ・コム、およびビューティケアのビューティ・コムを所有する企業で、アマゾンがこれを5億4500万ドルで買収することを明らかにしました。
クィドシの創業は2005年、昨年の売上高は1億8000万ドル、今年は3億ドル、2012年には13億ドルに達する見込みで、急成長中の企業。
わずか5年間で5億ドル超の企業価値となったわけで、ネット企業の驚くべき成長パターンはいまだ健在と言うことができるようです。
この企業のユニークさは、おむつという一つのカテゴリーに特化したことと、薄利で儲かるわけないと思われていた分野で成功してしまったという点の二つにあると思います。
なぜおむつだったのかというと、定期的に繰り返し買われるカテゴリーだったからですね。
当然最初は儲かるわけなく、その前にロットが集まりませんからメーカーが売ってくれるわけもなく、自分たちでホールセールクラブのBJ'sに買いに行って発送することを続けた。
その後どんどん成長し、現在は年間に5億枚のおむつを発送しているそうです。
全自動の配送センターを建設したりもしています。
ザッポスに次いで競合を買収したアマゾンですが、業績が良く資金に余裕があるようなので、こういう買収は今後も続くのでしょうね。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 7:00 PM |
October 29, 2010
[レッドボックス] デジタルダウンロードに参入
親会社コインスターの決算発表に合わせてレッドボックスが新戦略を発表しました。自動販売機によるディスクのレンタルと、ネットによるデジタルダウンロードと、双方をミックスしたサービスの提供を来年までに開始します。
CEOの説明が一番分かりやすい。
"ディスクビジネスは依然として好調でしばらくはこの好調が続くだろうが、デジタルへジョジョへ移行していく流れの中でこの領域に参入しておく必要がある"
どういうサービスとなるのかは今のところまだ不明ですが、例えばデジタルダウンロードを何回か使ったらDVDレンタルは一枚無料とか、双方のからめてシナジーを上げて行くようなものになるのでしょう。
課題は価格、レッドボックスがここまで普及できた理由は一泊1ドルという破格のレンタル料にありまして、デジタルの世界でレッドボックスがどこまで安さを実現できるのか未知数です。
ネットフリックス、アマゾン、ウォルマートなど、デジタルダウンロードにはすでに参入している企業がいますしね。
とにかく、ディスクを使うレンタルビジネスは徐々に無くなっていくのだということを、ディスクを使ってビジネスを展開している企業の経営者がはっきりと口にしたということが重要だろうと私は思っています。
レンタルだけではなくて、ディスクを販売するという小売ビジネスも少しずつパイが小さくなって行くのでしょうね。
ちなみにレッドボックスの自動販売機数は現在28,900台で、頭打ち感が出てきている模様です。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 1:46 PM |
October 6, 2010
アマゾンのプライムに対抗する送料定額サービス
本日のWSJ誌がおもしろい記事を掲載していました。
アマゾンのプライムに対抗するためにリテーラー数社がまとまって同様のサービスを提供するという話です。
アマゾンのプライムとは年間79ドル支払うと通常配送の送料がすべて無料になるというプログラムです。アマゾンは数値を公開していないのですが、このプログラムに参加しているメンバー数は米国内で2~300万人、グローバルでは500万人近くが利用しているのではないかとアナリストが予測しています。
送料はネット販売のハードルですね。
買う側は、自分の都合と(つまり店に買い行って浪費する時間や受け取りの都合など)送料をはかりにかけて買うかどうかを決定します。
購買の決定プロセスにこういう余計なものがあると買う比率ががっくりと落ちてしまうものなのですが、アマゾンはこれを定額としてハードルを下げたわけです。
今回取り上げられていたのはショップランナーという会社で、トイザラス、スポーツオーソリティ、バーンズ&ノーブル、オートゾーンなどの大手小売企業数社と契約し、アマゾンと同じ年間79ドルで、複数のリテーラーを縦断して定額サービスを提供するのだそうです。
まだ始まったばかりで、サービス提供側がペイするのか、消費者が受け入れるのかどうか、などなど未知数ではあるのですが、ただアイディアはすごいですね。こういう発想があったのかと、私は単純に驚いたのでした。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 12:23 PM |
September 24, 2010
[ウォルマート] ネット販売でFedExと提携
ウォルマートがネット販売でFedExと組んで新しいサービスを実験しています。
注文した商品を近隣のFedExに配達してもらうと配送料無料となる。もちろん自分で受け取りに行かなければなりませんが。
配達時に家にいる必要があるというハードルをクリアするためのアイディアです。
もともとウォルマートはSite to Storeという名称で、店頭ピックアップの場合は配送料無料というサービスを実施していました。
このピックアップ場所としてFedEXも利用できるようにした。
近隣にウォルマートがない人でも、配送料無料で気軽に利用できるようになるというわけです。
実験しているのはロサンゼルスとボストンです。
ウォルマートはネット販売の売上高を公開していないのですが、実はかなり売っているんですね。サイトの訪問件数もいつも上位に入っています。
ただ販売商品がとうぜん低価格帯が中心となりますから、配送料が負担となりやすい。ですから、Site to Storeのようなサービスが価値を持ってくる。
FedEXとしてはお店に来てくれる人が増えることは何かと好都合、これで受け取り場所としてFedEXを利用するネット販売企業が増えることを期待しているというコメントを残してます。
日本でのコンビニ受け取りに近いですね、これは。
でもFedEXのオフィスは日本のコンビニのようにたくさんあるわけじゃないので、使える人は限定されてます。
アメリカは近距離物流の技術が低く、宅配サービスの密度が希薄でざっくりとしていて、日本のように配達時間を細かく指定することなど不可能で、ましてや夜半に届けてもらうことなどできない。仕事から帰ってきてから商品を配達してもらうことなどできません。
ですから、ウォルマート+FedEXのようなサービスの価値はけっこう高いということになります。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 2:03 PM |
August 12, 2010
[アマゾン] バーンズ&ノーブルがバイアウトされるとしたら・・・
とある証券関連のサイトがアナリスト対象にアンケートを実施、バーンズ&ノーブルがバイアウトされるとしてどの企業が一番ふさわしいかという問いかけに、最も多い回答がアマゾンだったそうです。
電子書籍バトルに終止符を打ち、リアル店舗を手に入れることでネットとのシナジー効果を上げる可能性が広がる、というわけです。
実を言うと年商ベースでは、アマゾンはバーンズ&ノーブルの4倍近い売上でして、企業規模から言うとあり得るんですね。
まあ、バーンズ&ノーブル創業者のリッジオがそれを許容するとは少々思えないのと、アマゾンがリアルに進出するというのはリスクも多く、現実味はかなり低いんですが。
ただ証券アナリストの多くがそう考えているんだという話は興味深いところがあります。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 1:35 PM |
August 3, 2010
司法当局が電子書籍のプライシングモデルを調査
アマゾンとアップルによる電子書籍のプライシングモデルに対して、独占禁止法違反の疑いがあるとしてコネチカット州の司法当局が予備調査を開始していることをメディアが報じています。
出版社とアマゾンおよびアップルが、最も安い価格で取引を行うことで合意しているという内容です。つまり例えばバーンズ&ノーブルに対して安い価格を提供したら、アマゾンとアップルはそれ以下の価格で取引しなければならないという契約ですね。
また両社と出版社5社が、出版社が小売価格を決定するエージェンシープライシングと呼ばれる価格契約を結んでいることも問題視しているとしています。
テキサス州の司法当局、および公正取引委員会(FTC)も同様の調査を別個に開始しているそうです。
電子書籍はいままさに成長を開始した市場ですが、安定価格を維持して市場を確実に育てたい、でも低価格で消費者にアピールする必要もある、一方紙書籍市場はどうするの?、といういろいろな思惑があって、こういう契約につながっているんでしょうね。
とにかく、連日のよう電子書籍関連のニュースがメディアを賑わしていて、それに釣られて私もエントリーしているのですが、これもまた市場が突然成長をし始めた表れなのでしょう。
しばらくはこのネタが頻出するのではないかと思います。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 2:18 PM |
August 2, 2010
[バーンズ&ノーブル] 店内でヌックを拡販
バーンズ&ノーブルが電子書籍リーダーのヌックを店内で拡販します。すでに入り口近辺に売場を作っていたのですが、コーヒーショップのそばに移し、売場面積も30坪程度に拡大し、コーヒーを飲みながら試してみる、という環境を作ってプロモーションする戦略を開始するそうです。
アマゾンはターゲットでキンドルを販売しているのですが、バーンズ&ノーブルはベストバイで販売しており、加えて自店での販売を強化し、市場シェア拡大を目指すというわけです。
前回、キンドルの廉価版(139ドル)についてエントリーしましたが、ヌックも149ドルを出してまして、両社角突き合って競合しているんですね。
資料によると、キンドルは200万台強を売っているのに対して、ヌックは60万台強で、大きく水をあけられています。理由の一つは参入が遅かったこと、キンドルが2007年10月発売だったのに対してヌックは昨年の10月でした。
バーンズ&ノーブルとしてはこの差をどうしても埋めたい。
そのために、リアルな店舗網というアマゾンにはないアドバンテージを活用する必要があるというわけで、これが今回の拡販戦略につながった。
店舗をいかに生かすか、これがバーンズ&ノーブルの電子ブックリーダー戦略のカギというわけです。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 2:51 PM |
July 30, 2010
[アマゾン] 廉価な新型キンドルを投入
アマゾンが電子ブックリーダのキンドルに、廉価バージョンを投入します。価格は139ドル、現行タイプが189ドル、高級タイプが379ドルなので、かなり安いですね。
低価格化ができた理由は通信手段を無線LANのみとしたからです。今までは3G回線+無線LANだったのですが、3Gをなくすことで安くできた。
またアマゾンはこのキンドルで儲けていないという指摘もあります。アマゾンは詳しく語っていないのですが、普及を最優先して採算性を度外視している可能性が強い。
文字コントラストの改善、バッテリー寿命の延長、サイズの若干の縮小といった機能がアップ、先行予約を受け付けて、発送は来月の27日からとなっています。
今回の低価格版の投入についてCEOのベゾスは、マス市場戦略と表現してます。単一機能に絞った低価格バージョンを投入することでマス市場での普及を図る。今のところ電子ブックは活字中毒層の一部にのみ普及している段階なのですが、このコアなユーザー層を広げたいというわけです。
キンドルってiPadと立ち位置が異なるんですよね。
私は急にキンドルに興味が引かれ始めてるんですが、理由は機能を"読書"に絞りきっているからです。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 3:13 PM |
July 19, 2010
[アマゾン] デジタル書籍の販売冊数がリアル書籍をはじめて上回る
アマゾンの過去3ヶ月間のデジタル書籍の販売冊数が、はじめてリアル書籍を上回ったそうです。
詳しい数値は公開されていませんが、リアル書籍100冊に対してキンドルによる電子書籍が180冊とのことです。
また259ドルから189ドルに値下げしたことで、キンドルの売上高も急増しているとのこと。ただこちらも具体的な販売数については明らかにしていません。
アマゾンって、実は必要最低限の数値しか公開しない企業なんですよね。
アナリスト泣かせだと言う話を聞いたことがあります。
こういう話を聞くと、デジタル書籍の時代だ!、なんてことを言う人が出てくるものですが、アマゾンも、業界関係者のコメントも、非常に慎重な姿勢です。いまのところたとえばデジタル書籍の伸びがリアル書籍の売り上げに影響を与えているという統計数値はないそうで、デジタルがどれほどのインパクトを持っているのかという点については未知数というのが大方の見方です。
まあ、今すぐ紙が無くなるとは思えませんしね。
ただ、紙のなんらかの領域がデジタルに置き換わってゆくということは確かだろうと私は確信はしています。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 4:22 PM |
July 9, 2010
[バーンズ&ノーブル] デジタルイニシアチブへの投資額は1億4,000万ドル
2011年度のデジタルイニシアチブへの予定投資額です。日本円に換算するとおよそ140億円となります。
ゴールについての記載があるのですが、分かりやすい。
「ネット店舗の電子書籍数を最大化するために、リアル店舗、ネット、モバイルといった環境を通して、複数のプラットフォーム上に、すべてのフォームで供給することにある」。
ここで言う複数のプラットフォームとは、同社のヌックと、アップルのiPhoneやiPadを指していると思います。
またすべてのフォームとは、おそらくファイル形式のことを言っているのでしょう。
つまりあらゆる経路で、あらゆるデバイスへ、自社が取り扱っているコンテンツを提供したい、ということです。
書籍の電子化の波がどんどん高まってきているのを感じます。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 2:45 PM |
June 11, 2010
成長するMコマース
本日のWSJ誌がMコマースについての記事を掲載しています。メモ代わりに数値をここにまとめておきます。
・モバイルデバイスを使っての購買市場は昨年よりも1億ドル増えて年内に22億ドルに達する。これは2008年の5倍以上。
・モバイルデバイスを使用しての購買を除いたEコマース市場はモバイルよりも低い11%の成長率で1,448億ドルとなる。
・通常の小売市場の成長率は2.5%程度の見込み。
・現在およそ30%のリテーラーがMコマース用のサイトを持っている。
この8月にはホームデポがMコマースサイトをオープンさせ、買い物もできるiPhone用のアプリを投入するそうです。
iPhoneに代表されるスマートフォンの普及がこのトレンドを後押ししてますね。
携帯ドミナンスの日本もだいぶ変わってきているそうですから、Mコマースもこれから伸びて行くことでしょう。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 1:21 PM |
May 28, 2010
[アマゾン] iPad向けのアプリケーションを投入
アマゾンがiPad用で本を読むためのアプリを導入しました。全世界で使用可能、キンドルストアで公開している書籍を買うことができます。特徴は、最後のページ、ブックマーク、ノート、ハイライトを、キンドル、キンドルDX、iPhone、タッチ、マック、iPadといったデバイスでシンクロナイズされるところにあります。
つまりどのデバイスを使ったとしても、読むのを中断した最後のページが出てくる、というわけですね。
実はバーンズ&ノーブルもiPad用にアプリを提供しているんですね。iPhoneやブラックベリーに加えて、来月中にはアンドロイド搭載のスマートフォン用のアプリも投入するそうです。
このニュース、少し気になりました。
というのも、アマゾンはキンドル、バーンズ&ノーブルはヌックで、囲い込みを狙っていたわけですよね。目論見としてはiTunesとiPodのようなインテグラルな仕組みを作り上げようとしていた。
でも開放しちゃったわけですよ。
iPadがそれだけ強かったということかな。
アマゾンもバーンズ&ノーブルも、アップルが構築した大きな輪の中に溶け込むことを選んだというわけです。
でも、iPadと、キンドルと、ヌックの三者が共存できるんでしょうか。
興味津々です。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 1:16 PM |
May 21, 2010
[プロクター&ギャンブル] ネット直販を開始、狙いはマーケティング
プロクター&ギャンブルがネット直販を開始しました。サイト名はeStore、自社の商品を消費者に直接販売しています。1月に始めることを公にしていて、その後テストをしつつ、今月に入って公式公開にいたったというわけです。
目的は利益を上げることではなくてマーケティング、消費者動向を直接把握しようとするもので、獲得するインサイトは自社のブランドへ利用するだけではなくて、小売企業とも共有するとしています。
P&Gはネット直販にはずいぶん以前から自らの足を踏み入れていて、90年代末から例えばビューティケアのReflect.comや、TheEssentionals.comなどを作り、しばらく運営してスクラップしています。
なのでアメリカの流通業界においては珍しい事例ではないのですが、日本ではあまり聞かないことですよね。
今回はレビュー機能や、Facebookと連動するなど、今までとはまた違った取り組みを実施しているようです。
もう一つ面白い話。
ヨーロッパでブーツの商品をイタリアのファーマシーへ販売するというニュースが今月初めにリリースされてます。ブーツがイタリアのファーマシーに商品を売るためにP&Gの流通販路に乗せるというわけです。
ブランドはLaboratories Serum 7。
これってアメリカではターゲット、カナではショッパーズ・ドラッグ・マートが独占販売形式で売ってるブランドですね。つまり海外においては一つの独立したブランドとして売ろうとしているものでして、とすると今回の取り組みが成功すると、P&Gを使って海外で販路をこれから拡販するということがあるのかもしれません。
日本にも、商品で再上陸するかもしれない。
P&Gっておもしろい企業です。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 2:57 PM |
April 6, 2010
[フレッシュダイレクト] サービスエリアを他州へと拡大
アメリカで唯一のネット専業のスーパーマーケット、フレッシュダイレクトがコネチカット州のグリニッチと、ニューヨーク州のウェストチェスターへサービス範囲を拡大することを発表しました。
フレッシュダイレクトは8年前に創業した企業で、オリジナルのメイン商圏はマンハッタンです。アメリカでネットスーパーがブームなってバブってはじけたのが2001年、その直後に失敗を糧にしながら創業してビジネスモデルを育ててきた企業です。
ですから業容の拡大には極めて慎重なスタンスで、マンハッタンのビル街を対象としてきたのですが、現在サービスしているビルの隣のビルに拡大するにも非常に慎重に計算してから出るというやり方を取ってきたと言われてます。
ですからこの企業が他の地域にサービスエリアを拡大すると聞くと、思わずエントリーせざるを得ないわけですね。
低荒利の食品をネット専業で売るには、高い人口密集度と一定レベル以上の所得層が必要なんだろうなとこの企業を見てるとつくづく思います。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 1:46 PM |
March 19, 2010
[バーンズ&ノーブル] 突然の社長交代、後任はネット事業から
昨日に続いてバーンズ&ノーブルです。創業一族の二代目CEOが退いて、後任としてネット販売事業のトップが就任する人事が発表されました。突然のことだったようです。
新たに新CEOとなるウィリアム・リンチは昨年2月にネット事業の責任者として外部から来た人材。HNSというネット販売企業から移籍してきたのですが、それ以前もネット系の企業にいて、キャリアはリアルな小売業界ではありません。
これが意味していることは明白、書籍のデジタル化を見据えて新たな方向性を模索しようとしているのでしょう。
昨日エントリーしたプロモーションは、リアルな店舗と電子書籍でシナジーを上げてみようとする取り組みでしたが、この模索を如実に表すものでした。
詳しいことは流通eニュースに書こうと思ってます。
投資家のロン・バークルが買収に動いてますし、バーンズ&ノーブルはしばらく何かとニュースを賑わせそうですね。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 12:01 PM |
March 18, 2010
[バーンズ&ノーブル] 電子ブックリーダーと店舗のシナジー効果を出す
アマゾンのキンドル、アップルのiPadと、電子書籍市場がにわかに賑やかになってきましたが、書籍チェーンストア最大手のバーンズ&ノーブルもnookというリーダーを昨年末に投入して市場に参入しています。
このリーダーを使って、店舗への来店動機を作るプロモーションを開始しました。名称はMore in Store。nookを持って来店したお客に対して、無線LANで店舗内だけでしか閲覧できないコンテンツを提供するというプログラムです。
コンテンツは書籍、毎週新しいタイトルを投入し、4週間サイクルで入れ替える。またインストアのみの値下げ販促や、無料コーヒーサービスなどもつけるようです。
バーンズ&ノーブルがアマゾンやアップルと唯一異なるのは店舗を持っている点です。このリアルな資源を活用してシナジー効果を上げようという試みということになります。
ただアマゾンと比べるとやっぱり出遅れ感はいかんともしがたいし、アップルと比べると機能やコンテンツの豊富さだけではなくブランドパワーなど総合力で勝てそうにない。
これからiPadが出てくると、市場は一気に二強状態へ流れて行ってしまうような気がします。
ただ少なくとも、店舗とブックリーダーを重ねて相乗効果を出そうとする取り組みはおもしろいんじゃないかと思い取り上げました。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 2:47 PM |
December 1, 2009
[サイバーマンデー] 売上高は増加、歳末の出足は好調
昨日の月曜日はサイバーマンデーでした。
サンクスギビングーの4連休が終わり、月曜日からは仕事でリアルな店舗に行けないためネットで買い物を始める日、という意味で命名されたものですね。考案したのはNRF(全米小売業連盟)で2005年のことでした。
WSJ誌によると、前年比で売上高は11%増、しかし客単価は14%減でした。ただしこれは民間調査企業による500ブランドの追跡結果です。
そのほかにもいろいろ数値が出ているのですが、総体として良かったようです。
良かったのが、リアルからネットへシフトしたからなのか、全体が増えているからなのか、はまだ分かりません。
また先週末のネット販売の増加率が11%という数値もあって、とりあえず歳末のネット販売市場が伸びているということは明らかですね。
ブラックフライデーと合わせて今年の歳末の出足はまあまあ、といったところのようです。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 1:29 PM |
October 17, 2009
[ウォルマート] ネットでアマゾンと価格勝負
10/16付けのウォールストリートジャーナル誌が、ウォルマートとアマゾンの価格マッチングについて記事にしています。
10/15にウォルマートが発刊前だけど有名な書籍10冊を予約してくれた人に対して、価格を10ドルに値下げするプロモーションを開始。
これに対してアマゾンがすぐに価格マッチさせ、同じ本を10ドルに値下げ。
ウォルマートはすぐに反応し、翌日の朝までに9ドルに落とすと発表。
これにアマゾンも対応して9ドルに値下げ。
そして10/16の午後の時点では、ウォルマートはすべて8.99ドルとしていて、アマゾンよりも1セント安く売っています。
定価が22~35ドルというハードカバーで、完全に赤字販売、ロスリーダーです。
この新刊本をロスリーダーにすると言う売り方は、流通が再販制度で守られている日本ではあり得ないことです。
ウォルマートはネット販売に本腰を入れてますね。
アマゾンと戦おうとしている。
アマゾンは当初ネット業界のウォルマートになると言っていたのですが、もう越えてしまったように思います。これに対してウォルマートが真剣に勝負を仕掛け始めた。
ウォルマートがネット販売に注力し始めた理由は数日前に書いたとおり、プロジェクトインパクトで店頭アソートメントを絞っている分をネットで補完しようとしているのです。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 5:53 AM |
October 13, 2009
[ウォルマート] ネット販売にヘルス&ビューティケアを投入
ウォルマートがヘルス&ビューティケア商品と消耗雑貨の一部をネット販売に投入しました。
ネットを見ると中分類は、ビューティ、ダイエット&ニュートリション、ホームメディカル(介護用品)、インファント&チャイルドケア(おむつ等のベビー用品)、マッサージ&スパ、メディスン・キャビネット(薬)、パーソナルケア、ファーマシー(調剤)、ビタミン&ハーブ、となっていて、必要とされる分野はほぼすべて網羅されています。
とうとうここまで来たのか、という印象を持ちました。
およそ10年近く前にネット販売に参入、ネット向きとされている家電やスポーツ用品から参入し、一方単価と荒利益が低いHBCやグローサリーは避けてきたのですが、とうとうHBCを扱うまでに至ったというわけです。
ふと気づいたのですが、ベータ版と称してすでに食品も取り扱ってまして、これで主要な部門はすべてカバーしたということになります。ただしこの食品、宅配はしておらず、ネットで注文して店舗で受け取るSite to Store扱いということになるようです。
またすでにエントリーしましたとおり、マーケットプレイスで外部ベンダーの商品も扱い始めてますから、取り扱い範囲は極めて広範囲になりました。
ウォルマートは明らかにネット販売を強化しているのですが、理由の一つは店頭でのアソートメントの削減にあります。リアルで減った分をバーチャルで補完する、という戦略であるわけです。
ところで、先週末から昨日にかけて、東海岸まで足を伸ばして出張し、ウォルマート関係者に取材をしてきました。チェーンストア誌での執筆用でして細かいことは書けませんが、やはり実際に人に会って得る情報は貴重だなとあらためて実感しました。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 12:50 PM |
July 23, 2009
[アマゾン] ザッポスを買収、ファッションビジネス拡大へ
靴のネット販売で急成長中のザッポス(Zappos)をアマゾンが買収するという発表がありました。買収総額は8億4,700万ドル、そのうちの8億ドル強は株式交換形式となります。
ザッポスについては何回か書いてます。
[働きたい企業ベスト100] 小売企業のトップはウェッグマンズ
CEOトニー・シェイがの経営手法が非常にユニークで、私は正直なところ彼の哲学に感銘を受けています。ユニークな企業文化があるからこそ急成長していて、それだけに売却などとは無縁でこのままさらに大きく成長してゆくのだろうと思っていたんですね。
ですから今回のニュースには驚きました。
彼のブログを読むに、成長に弾みをつけるために大資本傘下に入るということのようです。
また企業の独自性を失わないよう運営は完全独立体制で行くことを言明している。このシェイはもともと旧来の固い組織が嫌で自由な社風を自分で作ってきた人でして、そしてそのユニークさがこの企業の成長を支えており、それが担保されないと今回のディールは意味を失いますから。
ザッポスの資本はセコイアキャピタルなど複数のPEが持っていて、買収後にアマゾンが経営に参入しないとなると、帳簿上の資本所有者が入れ替わるだけ、と見ることができます。
アマゾンとしては、念願だったファッションビジネスのとっかかりを手に入れることになりますね。書籍や家電などハードは強いが、ファッション等のソフトが弱いというのがアマゾンの弱点で、ザッポスはこの体質を転換してくれるかもしれません。
ちなみにアマゾンのCEOジェフ・ベゾスがこの買収についてYoutubeで語っています。
これにはしびれました。
おそらく社風が壊れることを懸念しているザッポスの社員に対して説明しているのではないかと思うのですが、一生懸命説明している姿を見るとベゾスの経営能力に対する評価が高い理由の一端が分かるのではないでしょうか。
日本の大手企業の経営者もこういうリーダーであって欲しいと思うのですが、形式主義な人たちにはできないだろうなあ・・・。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 1:12 PM |
June 19, 2009
[アマゾン] プライベートブランドに新ラインを投入
アマゾンがプライベートブランドを導入しました。ブランド名はPinzon(ピンゾン)、カテゴリーはホームファッション、ファニチャー、そしてキッチンです。
コロンバスによる新大陸への最初の航海に同行し、その後アマゾンを始めて探検したヨーロッパ人がビセンテ・ヤーニェス・ピンソンという人で、ここからブランド名が取られたそうです。アマゾン発見者ということで、今回の新ブランドの名称に採用されたのでしょう。
アマゾンはすでにStrathwood(アウトドアファニチャー)とDenali(ハードウェア)という自社ブランドを持っていて今回は3つ目、ただアマゾンは派手なプロモーションを一切かけていないのでほとんど知られていないと思います。
アマゾンは機関投資家に対してあまり情報を出さないことで有名です。批判を受けてもどこ吹く風で可能な限り企業データを出しません。このPBに対する姿勢も何か同じようなポリシーを感じるのですが、なぜなんでしょう。
慎重な理由はたぶん消費者からのフィードバックを測っているのでしょう。ざっとサイトを見るにほとんどが★4つ以上あるのですが、中には2つというのもある。
アマゾンが持つ大きな価値はお客による商品のレーティングにあります。PBも例外ではなく、お客の批判に容赦なくさらされます。
大々的な販促を打って売り出して、でもレートが低かったら、長期間にわたって存続するブランディングは不可能ですね。
だからたぶん慎重なんじゃないかなと思ってます。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 1:27 PM |
April 14, 2009
[スーパーバリュ] 一部地域を除いてネット販売から撤退
スーパーバリュがアルバートソンズのネット販売ビジネスから、ポートランド(オレゴン州)とボイジー(アイダホ州)のみ残して撤退することが分かりました。
ただしデリバリービジネスからの撤退で、ネットでオーダーし店舗でピックアップする仕組みは残すとのこと。また傘下でネット販売を実施していたアクメマーケットも同様に撤退するそうです。
気になって調べたのですが、ジューエルオスコーはやってないんですね。どうやらで生鮮とグローサリーをネットで販売していた傘下企業はアルバートソンズとアクメマーケットだけだったようです。
たぶん景気の悪化で配送料を支払ってグロサリーを買うお客が減ったのでしょうね。
とすると、これから撤退する企業がさらに出てくるのかもしれません。
フレッシュダイレクトのようにサステナブルなモデルにすることに成功した企業もいますし、アマゾンも生鮮のネット販売を実験してます。でも一方で撤退する企業もいる。リアル企業でとくに生鮮のネット販売で調子がいいという話は聞いたことがないですし。
難しい分野だなと実感します。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 11:54 AM |
April 7, 2009
[リネンズン・シングス] ネット販売でカムバック
リネンズン・シングスが廃業したのは去年の10月のことでした。
再建を断念して企業清算へ
ところがわずか半年後に、ネット販売上に復活していることが判明。
サイトはこちらです。
リネンズン・シングス
お見事としか言いようがないですね、これは。
サイト上に企業情報がまったくないので詳しいことは分かりませんが、上記のエントリーで少し書いている通り資産処分を請け負うリクイデーターがフィジカルな資産とともに知的財産も丸ごと買収してしまうことがあって、おそらく今回もそのケースだと思われます。
このリクィデーターが自身でこのサイトを運営しているか、またはライセンスを誰かに供与しているのでしょう。
サイトをよく見ると管理していると思われるのはTorreyCommerceというホームファッション専業のネット販売サイト管理企業です。
それとどうやら商品は一切在庫せずすべてドロップシップの模様。
とすると、リクィデーターが費用を支払って運営を委託しているだけ、という推測が成立します。
そういうやり方があったかと、思わず膝を打ってしまいましたよ。
いずれにしましても、消費者がいったんつぶれた企業名を支持するのかどうかがカギを握るのですが、どうでしょうね。
ひょっとするとサーキットシティあたりも同じように復活してくる可能性があるように感じます。
ちなみに昨年初頭に廃業したシャーパーイメージはライセンス商品としてすでに復活してます。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 1:46 PM |
March 6, 2009
[アマゾン] 中古ビデオゲーム市場に参入、ゲームストップと競合か
アマゾンが中古のビデオゲーム市場に参入することを発表しました。サイト上ではすでにサービスが稼働しています。
仕組みはというと、自分が持っているタイトルをサイトで探して買い取り価格を確認、商品を箱詰めして送る(ミニマム10ドル分、サイトで印刷した宛先ラベルを使うと送料無料)、買い取り金額はギフトカードとしてアカウントにクレジットされる、となってます。
このサービス、ビデオゲームの専門店チェーンとして急成長中のゲームストップと競合する可能性がある。売上高の25%、粗利益高の半分が中古商品というビジネスモデルでして、なので株価が急落しました。
ゲームストップの場合、持ち込んだ商品に対するクレジットはプロパー価格で買う商品に対する値引きとなるのですが、アマゾンの場合は他のどの商品でも使えまして、これがアマゾンにとっての優位なポイントとなっています。
ただ、いちいち送らなければならないという面倒さがありますよね。ゲームストップはそこらじゅうにありますから、気軽に持ち込める。コンビニエンスという点においてアマゾンは劣位に立ってます。
株式市場は敏感に反応しましたが、個人的にはそれほど大きな影響を及ぼさないように思うんですね。
いずれにしても、絶えず新しい何かに挑戦するアマゾンの姿勢は見習うべきものがあるでしょう。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 12:16 PM |
March 4, 2009
[アマゾン] カスタマーサービスのランキングでナンバーワン
ビジネスウィークの3/02号が、JDパワーの調査分析に基づくカスタマーサービスランキングを掲載しているのですが、並みいるリアル企業をおさえてアマゾンが一位にランクされています。
1、アマゾン
2、USAA(保険会社)
3、ジャガー(自動車)
4、レクサス(自動車)
5、リッツカールトン(ホテル)
6、パブリックス(小売)
7、ザッポス(ネット販売)
8、ヒューレット・パッカード(家電)
9、T・ロウ・プライス(証券)
10、エースハードウェア
最近「販売革新」誌にアマゾンについて書いたばかりなのですが、アマゾンの強さの土台はこの高いサービス品質にあると言えます。ちなみに08年度は大幅な増収増益で景気の悪化というものがこの企業にはまったく影響していません。
ついでながらこのランキングで目についたのが、6位のパブリックス、7位のザッポス、10位のエースハードウェアです。
リージョナルベースのスーパーマーケット企業が全米を対象としたランキングで上位に入ると言うことの価値は小さくないでしょう。日本で同じようなものを作ったときに、はたして上位に入るスーパーマーケットがあるかどうか。
10位のエースも特筆したい。ホームデポとロウズによるウェアハウス型がここ20年ぐらいアメリカを席巻してきましたが、小型のハードウェアストアが巻き返しをはじめてます。
ザッポスは『働きたい企業ランキング』でも上位に入っていて、要注目の成長ネット販売企業です。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 2:17 PM |
January 5, 2009
[ネット販売] 歳末商戦で業界初のマイナス成長を記録
明けましておめでとうございます。
今年もRetailwebとR2リンクをご愛顧いただけますようお願い申し上げます。
さてまずは歳末商戦のニュースから。
11月1日からクリスマスイブまでの期間の、ネット販売の推移が年末に発表されているのですが、前年比2%のマイナスで、毎年20%近い成長を続けてきたネット販売市場で初めてのマイナス成長を記録しました。
リアルな小売業界一般の数値はこれから出てくるのですが5.5〜8%程度のマイナスではないかと見積もられていて、ネット販売は史上初のマイナスになったものの全体から比較するととりあえずは悪くはない、という見方となっています。
またアマゾン、アップル、ウォルマートといった一部の企業に集中する傾向があって、その他の企業は10%以上の大きななマイナスを記録したようです。勝ち負けが鮮明に出たということですね。とくにアマゾンが強かったようです。
業界全体の数値はまもなく出てくるものと思います。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 3:04 PM |
October 27, 2008
[ギャップ] ネット販売の年商が年内にも10億ドル突破
ギャップによるネット販売の年商が年内にも10億ドルを突破する見込みであることを、ネット販売専門誌が報じました。昨年対比で10%を超える成長だそうです。
ギャップはネット上に、バナナリパブリック、ギャップ、オールドネイビー、パイパーライムの4つのブランドを持っているのですが、今年に入ってデザインを改装し、4つのブランドをまとめて買物ができるようにしてしまいました。
価格帯が異なりますし、ブランドは通常独立させて運営させるもので、このやり方には賛否両論あるのですが、今のところうまく稼動しているということのようです。
それと、9月にアスリータ(Athleta)というカタログ販売企業を買収しています。女性向けのアスレチック専門ブランドで、買収総額は1億1500万ドル、ショッピングサイトに並んでいる各ブランドの5つ目のタブになるだろう、と言われてます。
このアスリータ、私はまったく知らなかったのですがけっこう評価の高い会社のようで、ギャップ傘下に入ることでブランドが壊れるのではないかと危惧する向きもあるほどです。
ちなみに10億ドル(ワンビリオン、約1000億円)はアメリカの小売業界では一つのマイルストーンでして、JCペニーが10億ドル超えたときもニュースとなりましたね。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 2:07 PM |
April 7, 2008
[アップル] ミュージック販売ボリュームで1位に
1月と2月の二ヶ月間の売上高で、アップルがウォルマートを抜いて1位となりました。
NPDグループの調査によると、市場シェア率は以下の通りとなってます。
アップル:19%
ウォルマート:15%
ベストバイ:13%
アマゾン:6%
ターゲット:6%
こんな記事をエントリーしたばかりでした。
[アップル] ミュージックリテーラー2位へ浮上
アップルは一気に売上を伸ばしているという印象です。
NPDによると、一枚もCDを買わなかったティーンエージャーが、06年の38%から昨年にはおよそ半分になっているそう。当然彼らはネットでダウンロードしているわけです。
先週のこの記事にもつながるわけです・・・
[ウォルマート] 音楽CDに新たな価格体系の導入検討
店頭でCDを買うという行為が過去のものとなりつつある。この市場の大変化をいかに新たなビジネスチャンスとするのか。
ほんとうにこの市場、激変という表現がぴったりマッチすると思います。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 12:58 PM |
August 9, 2007
ウォルマートによるSNSプロモーション
ウォルマートがMySpaceに次ぐ米SNS大手のFacebookを使って、新学期セールの販促展開を始めることを明らかにしました。同社は一度オリジナルのSNSを立ち上げたのですが見事に失敗していまして、既存インフラを利用する戦略に変えたようです。
'Roommate Style Match'というグループをFacebook内に作り、参加者は質問に答えてゆくと最後に推奨商品のリストが出てくるという仕組みだそう。自社サイトとリンクさせ、ネットでも買えるし、'Site to Store'つまりネットでオーダーして店舗で受け取る、という選択肢もある。
Facebookは学生向けのSNSで、新学期セールで狙うべき層が集まっています。またティーンエージャーによるウォルマートに対するイメージは、決して悪くありません。
意外に高いウォルマートのブランドイメージ
そういう意味では、この取り組みは悪くない。Second Lifeに仮想店舗を作るよりはよほど効果があると思います。
10月31日までサービスを提供するそう。
結果が楽しみです。
>>SNSをご存じないかた、私が立ち上げた我が国流通業界初のSNS、R2Linkにぜひご参加いただき、体験してみて下さい。今のところオープン登録制です!!
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 3:06 PM |
August 3, 2007
アマゾン生鮮のテスト開始
アマゾンが生鮮の取り扱いを始めました。名称はアマゾンフレッシュ、アマゾン本社の近隣の小さな商圏でのパイロットテストです。
アマゾンは随分昔から食品をやりたかったのですね。99年にホームグローサーというネットオンリーの企業に4250万ドルを投じ、失敗、これを2001年に買収したウェッブバンも消えてなくなりました。ネットバブル時代です。
でもあきらめなかった。
03年にグルメフードの取り扱いをはじめ、昨年の5月にはグローサリーの扱いを始めた。
アマゾン、グローサリービジネスを開始
少しずつ、自分の手で、ネット販売しやすい領域からはじめ、いわば最後のステップとして一番難しい生鮮の取り扱いに挑む、というわけです。
特徴は、自社トラック(チルド対応)12台を抱えて自社配送体制としていることにあります。
さてこの取り組み、ネット上で意見を読むに、うまくいくかどうかの予測は真っ二つに分かれてます。
基本的にアメリカは人口密度が希薄なので、食品デリバリーというビジネスモデルが成立しづらいところがあります。唯一専業でうまく行っているのはマンハッタンを商圏とするフレッシュダイレクト。全米でも有数の高人口密度商圏ですね。
だから、一般的に考えると、非常に難しそうだとしか言いようがない。ただ高い技術を持つアマゾンならではの、非常にユニークな機能を提供できれば、おもしろいのかもしれません。
例えば、こういうサービスです。
アマゾンがグローサリーの自動補充サービスを開始
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 2:19 PM |
July 24, 2007
ウォルマートがネット販売2.0へ進化
ネット販売2.0という表現は私が勝手につけた表現です。
今までのネット販売はいわばカタログだったわけですね。リテーラー側が提示し、お客が見て買う。情報の流れは一方通行でした。ところがアマゾンが、消費者に商品評価をさせてしまうシステムを作って成功してしまった。ユーザーがサイト構築に積極的に参加してしまうという意味で、ウェッブ2.0型の新しいパラダイムを作った。
つい最近まで、ネガティブな評価が増えるのを恐れて、大手リテーラーはこの仕組みを横目で眺めてきました。しかし、ぼつぼつと取り入れる企業が出てきて、うまくいってしまい、保守的な業界にも少しずつ浸透し始めています。
私の知る限り、ターゲット、ホームデポ、ロウズ、ウォルグリーン等が商品レビュー&レーティングのシステムをすでに取り入れてます。これに、ようやくウォルマートも重い腰をあげたということです。
この商品レビュー&レーティングのシステムについては、いろいろ分かってきていることがある。ポジティブな評価の方が多いこと、ネガティブな評価は潜在的な問題点を洗い出す有効なツールになること、評価を知ってからかうので返品が減ること、などですね。
実は現在東京にいるのですが、昨日の講演のテーマが『流通小売業界とウェブ2.0』、このあたりの話をさせていただきました。
ナレッジのあり方が劇的に変化しています。今まではつかむことができなかった情報を、ネットを使っていかに表出させてすくいだせるか、これがこれからのテーマとなっていくことでしょう。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 5:24 PM |
July 2, 2007
アップル、ミュージックリテーラーとしてのシェア3位へ
NPDというリサーチ企業の調査によると、アップルのシェアが10%となり、アマゾンの6.7%を抜いて3位となったことが分かりました。1位はウォルマートの15.8%、2位はベストバイの13.8%だそうです。
アップルという企業の革新性というものを思わず考えてしまいます。いまやあたりまえになりつつありますが、ハードとしてのプレーヤと、ソフトとしてのミュージックを、ネットでつなげてしまうという、それまで思いもつかなかったことを普及させてしまったわけです。
iPhoneの投入で、また新たな何かが起ころうとしているようにも感じます。
ちなみに専門店としてのアップルは、単位面積あたりの売上高が全米一番。
最近私はイノベーションということをいろいろ考えているのですが、アップルこそイノベーティブな企業と言う名称がふさわしいと思ってます。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 1:40 PM |
April 4, 2007
アマゾンがグローサリーの自動補充サービスを開始
この自動補充とは店頭発注の自動化という意味ではありません。消費者に対する新サービス、言ってみればお客の買い物の自動化、ということになります。
名称はSubscribe & Save、取り扱い可能商品から選択すると、1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月、6ヶ月というスパンで補充頻度を選ぶことができます。発送前に通知が来るのでいらない場合はキャンセルできる、支払いは発送した段階、といった仕組みや、配送料無料というおまけもついてます。
取り扱い可能商品はグローサリー、つまり加工食品と消耗頻度の高い非食品です。サプリメントやビューティケアの一部の商品も含まれています。
このシステム、おそらくネット販売が登場したころからアメリカのスーパーマーケット業界では言われて来ていることなのですが、どの企業も実現するに至っていません。
アマゾンに先を越されたということになります。
昨年くらいからネット販売でレビューとレーティング機能をつける大手小売企業が増えてきているのですが、これもアマゾンが随分前に始めた仕組みです。
少なくともネット販売の仕組みという観点からは、やはりアマゾンはどんどん先を行っている印象が強いですね。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 2:33 PM |
February 19, 2007
「ネット販売2.0の時代」Vol.11,No.08
アメリカ流通eニュース
ネット販売が注目され始めたのはネットバブルの時代で、バブルがはじけた後はスポットライトがすっかりあたらなくなってしまったが、ピュアなネット企業も、リアルとネットを持つデュアル企業も、それぞれがますますネットを強化して売上を伸ばしているというのが現状である。
さてこのネット販売、ひとつハードルを越えて今は次の次元へと進み始めている。アマゾン形式の商品レーティングを取り入れて、いわば双方向形式として成功する企業が増えてきているのである。ネット販売2.0、といったところだろう。
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投稿者: 鈴木敏仁 日時: 12:21 PM |
December 13, 2006
カタログ配布量の増加が意味することは・・・
アメリカではカタログ販売は大きな市場の一つでした。シアーズが過去の代表格です。これは広大なアメリカで、交通手段が未成熟だった時代に、町まで買いに行かなくても済むというコンビニエンスを提供して定着したものです。
しかしネット販売が勃興し成長したことで、紙媒体はなくなるものと私は思っていました。
ところが、アメリカの郵送によるカタログの配布量は減るどころか年々増えているのだそうです。
05年は5.5%増の192億冊だったのですが、04年が5.3%増、03年が3.8%増で、年々増えている。(BW誌)
予想に反して増えている理由は、郵送で届けられた紙媒体を見て、ネットで買ってくれることを期待しているからなのだそうです。
これは確かにありえるかなと、自分の行動を振り返ってみて感じました。
この目的の変化は、誌面のデザインの変更にも現れているそうです。昔はアイテムをできるだけ掲載していたわけですが、今はネットに行けば商品をいくらでもチェックできるわけなので、いかに買う気を起こすかに重点が置かれている。いわば、ライフスタイルをイメージとして売るデザインとなっているわけです。
これも最近のカタログを見ると、確かにそうかなと思います。
最近やけにカタログが多くなったなと感じていたのですが、そういわけかと合点が行ったのでした。
またバーチャルがリアルを駆逐するわけではない、バーチャルとリアルはお互いに補完しあう関係なのだ、そんなことも思いました。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 3:49 PM |
May 30, 2006
ショッピング検索の1位はホームデポ
Nielsen//NetRatingsの調査によると、4月に使用されたショッピング用の検索キーワードの順位は、ホームデポ、ウォルマート、ターゲット、シアーズ、ベストバイ、の順番なのだそうです。
これは個人的にけっこう意外な結果なのですが、皆さんはどう思われますでしょうか。ウォルマートはアマゾンに次いで2番目のアクセス数だそうですから、検索でも上位に来るのは分かるような気がするのですが、ホームデポが1位ですか・・・。
「ホームデポがオンライン/カタログ企業を買収」というタイトルで記事にしましたが、ホームニーズ領域はネット需要がやはり高いのかもしれませんね。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 8:43 PM |
May 26, 2006
アマゾン、グローサリービジネスを開始
アマゾン・コムがグローサリービジネスを始めました。1万4000skuを"EDLP"で販売するのだそうです。配送料はSuper Saver Programが適用されますので、25ドル以上買うと無料となります。
在庫は自分で持っており、自社のセンターから商品が送られます。
アマゾンの場合、実は取り扱い業者が持っている商品であることが結構あり、この場合発注するとオーダーが業者に転送され、25ドル以上の買い物でも配送料を取られることが多い。
グローサリーは自分たちで扱うというわけで、アマゾンの意気込みを感じます。現在はドライグローサリーだけですが、今後は生鮮も視野に入れるとしていますし、やる気はマンマンという印象ですね。
"EDLP"?って感じではありますが(笑)
このトライアル、うまくいくかどうかは微妙なところじゃないでしょうか。アメリカでは食品のネット販売は過去に一度頓挫しましたが、今では大手スーパーマーケットも強化してますし、競合はかなり激しくなりつつある。
アマゾンブランドがこの領域でどこまで通用するのか、注目したいと思います。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 7:50 PM |
May 24, 2006
ネット販売市場が2,000億ドルを突破
3年前に1,000億ドルを超えたネット販売市場が、年内に2倍の2,000億ドルを突破し2114億ドルとなるという予測が発表されました(Shop.org)
ただしこの数値には旅行ビジネスが含まれていて、これを除くと1,380億ドルだそうです。
旅行を除いた小売売上高の昨年の成長率は28%増で、トータル市場の4.7%となっています。
相変わらずネット販売は伸びているのですが、背景にはリアルとネットを融合させる各社それぞれの取り組みがあります。リアルとネット間の価格やロイヤルティプログラムの統合、店頭にキオスクを置いて情報を提供する、ネットで買った商品の返品を店舗で可能とする、など。
消費者の視点で言うと、両者はさらに融合して行って欲しいですね。そうすることでさらに利便性が増して、買い物する側は助かります。
リアルとネットの境界線はどんどん溶けていくことと思います。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 8:52 PM |





