September 05, 2008
[チェーンストア] 8月の業績
8月の業績です。
大手チェーンストア38社の平均既存店成長率は1.7%増、新学期は歳末に次ぐシーズンなのでこの数値は決してよくはないです。プラスはこれで5ヶ月連続。
(資料:国際ショッピングセンター協議会)
このまま歳末に突入するのではないかという論調が多くなってきています。
以下、大手チェーンストアの結果です。
コストコ:6.0%
ファミリーダラー:3.6%
ウォルマート:3.0%
ウォルグリーン:0.9%
ターゲット:-2.1%
JCペニー:-4.9%
コールズ:-5.8%
サックス:-5.9%
リミテッド:-7.0%
ノードストロム:-7.9%
TJマックス:-8.0%
ギャップ:8.0%
アバクロ:-11.0%
ウォルグリーンの数値ががたっと落ちましたが、理由はカレンダー上の日にちのシフトにあるとしてます。それでも、昔の非常に高い数値に比べるとかなり低い。フロントエンドに大きな影響が出ているものと推測できますが、不況知らずのドラッグストアにも景気悪化の影がしのびよっているようですね。
投稿者: 鈴木敏仁 ( 02:26 PM )
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September 04, 2008
[ウォルマート] スマートネットワークの導入開始
ウォルマートがインストアTVのネットワークを利用して本格的にコマーシャルを流し始めたのは99年のことでした。このアップグレード版であるスマートネットワークの導入をオフィシャルにリリースしました。数週間前から情報は出ていたのですが、公的な発表です。
バージョンアップのポイントが何かというと、モニターごとに異なるコンテンツを流すことにあります。各モニターへのデータの流れをインターネットプロトコルに変えたのが2006年、これによって技術的にはすべてのモニターに異なるデータを流せるようになった。
私は自分のセミナーで、たぶん近い将来すべてのモニターで異なるコンテンツを流し始める、日本の小売業も早急にベンチマークすべきだ、ということを言ってきました。でもただまだ先のことだろうと思っていたので、ちょっとびっくりしてます。
もう一つのポイントは、主要エンドにもモニターを設置して、流すコンテンツと販促商品とシンクさせることにあります。日本の場合、各メーカーがそれぞれバラバラに持ち込んでバラバラにコンテンツを垂れ流すというカオス状態となっていたりしますが、これをシステマチックに実現してしまうわけですね。さらに結果を評価する仕組みも作る。
ちなみにこれ、エンドやカテゴリーのロケーション管理ができてないと実現不可能でして、そういう観点からすると日本で同じことができる小売企業は希少と言えます。
約2,700店舗に設置されているトータル2万7,000個のモニターを集中管理する。2010年までに完了するそうです。
このシステムに興味をお持ちの二社からのご依頼で本件についてのレポートを書いたこともありますが、日本でもこれから少しずつ広がって行くことでしょう。デジタルサイネージ自体はすでに普及してますが、小売企業の一括管理下によるネットワーク化と、各モニターのコンテンツとプロモーション評価指標を連動させるということは、いかなる日本の小売企業もできてません。
アメリカでもこのレベルはウォルマートだけです・・・ウォルマートの進化は止まりません。
本件、書くことが多いので、流通eニュースにまとめようと思ってます。
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追記:クローガーがウォルマートを追ってます。ラルフスのデジタルサイネージをご参照ください。
投稿者: 鈴木敏仁 ( 02:15 PM )
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September 03, 2008
[ターゲット] ポップアップストアをマンハッタンにオープン
ターゲットがポップアップストアをマンハッタンにオープンさせます。日時は9月12〜15日の4日間、場所はミッドタウン、ユニオンスクェア、ソーホー、イーストビレッジの4ヶ所、デザイナー22人による秋物のラインを販売します。
ポップアップストアとは、ごく短期間のみオープンさせるプロモーション用途の小さな臨時店舗です。ポップアップという表現はたぶんマーケティング用語でしょうね。
確かターゲットは3年位前にマンハッタンでやってますから、久しぶりの開店となります。
このターゲットによる期間限定店舗、実は機会がなくて見たことがないのです・・・今回もこの時期にマンハッタンに行く用事がないので見ることができません。残念。
マンハッタンにポップアップストアをオープンさせるという手法は広く一般的に使われているものではないものの、実施する企業は少なくありません。小売業界ではターゲットに加えて、JCペニーや、確かウォルマートも一度だけ環境イニシアチブで使ったような記憶があります。
JCペニーのポップアップストア
ターゲットのポップアップストア、英国版
言ってみれば、ジャスコやヨーカ堂が銀座に臨時店舗を開いて、自社デザインのファッション商品を宣伝するようなものです。ターゲットとは、こういうユニークなプロモーションの積み重ねによってウォルマートとはまったく異なるディスカウントストアフォーマットを確立しているのです。
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追記:参考までに、ターゲットは先月フロリダ州に食品配送センターをオープンさせました。来年中には2つ目がアイオワ州に開くそうです。いままで食品物流はスーパーバリュに委託してきたのですが、スーパーセンターが増えるに従って、徐々に自社物流に転換してゆくことになります。
投稿者: 鈴木敏仁 ( 01:43 PM )
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September 02, 2008
[ウォルマート] 店舗選択と支持政党の関連性
ウォルマート、コールズ、JCペニーの顧客はジョン・マケインを支持する傾向が強いのに対して、ターゲットとメイシーズの顧客はバラク・オバマを支持する傾向が強いという調査結果を見つけました。
7,800人を対象とした経済全般に対する調査で、複数の質問の中からそういう傾向を抽出したもののようです。
ウォルマート、コールズ、JCペニー顧客のマケイン支持率の平均は42.6%、オバマ支持率は32.2%。
ターゲットとメイシーズ顧客のオバマ支持率は44.35%、マケイン支持率は33.4%。
分析では、ウォルマートの倹約イメージが保守的なマケイン支持者と重なり、ターゲットのファッションなイメージが革新的なオバマ支持者と重なっているとしてます。
これはおもしろいですよねえ。
まず同じディスカウントストア業態に属するウォルマートとターゲットの顧客が、政治支持の傾向と重なってしまうほど差別化されていることに驚きを感じるとともに、両社の違いを見るにつけ納得せざるも得ない
またこれと同じことを日本で当てはめられるかというと、まずありえない。ジャスコファンとヨーカ堂ファンを比較して、支持政党(または支持する政治家)がここまで異なってくるとはとうてい思えない。
ウォルマートとターゲットのポジションがまったく異なっていることと同じように、オバマとマケインのポジションも完全に差別化されていることも意味しているようで、これも日本の政党政治の世界ではちょっと考えられない。
日本との違いというものをまざまざと感じる調査結果なのでした。
投稿者: 鈴木敏仁 ( 12:51 PM )
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August 29, 2008
[米アルディ] 9月にフロリダに出店、年内に店舗数4桁突破
業界誌の質問に幹部が答えたものです。9月にフロリダ州に初進出し、年末までに当初の予定通りに店舗数が4桁を超えるそうです。
またテキサス州での配送センターの建設を5月に発表していますが、来年中には1号店がオープンするようです。
今年は新プロトタイプを開発してまして、たぶんこれでフロリダに攻め込むようです。
景気悪化という逆風を追い風にしている企業がここにもいます。
ちなみに昨年度の数値によると、南アルディ傘下のアルディ、北アルディ傘下のトレーダージョーズを合算すると、マイヤーを抜き、ウィインディキシーに次いで、米スーパーマーケット業界11位となります。たぶん今年中にはウィンディキシーを抜き、A&Pに肉薄し始めることでしょう。
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追記:フリーザーの売れ個数が昨年対比で7.1%伸びているという調査結果が出ました。ここで言うフリーザーとは冷蔵庫に入っているよくあるやつとはことなり、独立タイプのことです。フリーザーを除くアプライアンス分野が8%落ちているので、極めて特徴的なトレンドである、と説明してます。これはつまり、冷凍食品の買いだめのためです。値下げ時に買いだめし、訪問頻度を減らしてガソリン代を節約する。なんと、全米世帯の半分がフリーザーを持っている計算なのだそうです。
実はアルディもトレーダージョーズも冷凍食品の品揃えはすごくいいんです。作業コストがかかりませんし、価格が安いですから、この業態にはぴったりマッチする。
このトレンド、日本でもこれから強まると私は考えてるんですが、どうでしょう。
投稿者: 鈴木敏仁 ( 12:58 PM )
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August 28, 2008
[ウォルマート] マーケットサイドのファザード
ウォルマートがまもなくオープンさせようとしている新フォーマット、マーケットサイドのファザード写真が公開され話題となっています。4店舗のうちの1店舗が位置するフェニックスのメサ市が、建築基準関係のページで公開したもので、ウォルマートが公的に使っているものではありません。
店舗サインは紫が基調、壁面はウッディでシックな色合いで少々地味かもしれませんが、これはショッピングセター全体全体とのコーディネートも関係ありそうですね。
ファイナンシャルタイムズ紙が関係者の情報として、長期的には1,000~1,500店舗、100億ドル規模の可能性があるとウォルマートが考えていると報じ、ウォルマートが単なる憶測に過ぎないとコメントするなど、いろんな情報が行き交っている状況です。
どうやら来月中にはオープンする模様。そろそろ本社に確認取ろうと思ってます。前回の新フォーマットはネイバーフッドマーケットで、もう随分前のことでした。マスコミの耳目を集める前だったのですぐに教えてくれて、オープニング日に視察に行ったものですが、今回はかなりガードが固いようでまだ公開されていないようです。
投稿者: 鈴木敏仁 ( 01:39 PM )
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August 27, 2008
[ビッグロッツ] 増収増益の好決算、景気悪化時に強いバリューディスカウンター
昨日は、Jクルーやアメリカンイーグル・アウトフィッターズなど第2四半期の業績悪化というニュースが多かったのですが、あまり目立たないところで増収増益を記録している企業がありました。ビッグロッツです。知らない人も多いと思うので、ちょっとだけ載せておきます。
第2四半期の決算は、売上高1.9%増、最終利益高11.3%増の増収増益で、既存店成長率は2.8%増でした。半期では、売上高2.0%増に最終利益高16.1%。調子が良いです。
今年下半期の予測も、既存店成長率1~2%増と、プラス成長を予測してます。
この企業はバリューディスカウントストアという業態に属します。マーチャンダイジングはすべてクローズアウト。クローズアウトとは在庫過多やB級、返品など、通常のサプライチェーンからはじかれてくる商品の総称で、これを集荷して販売するわけです。
1,355店舗を展開する上場企業、こういう上場企業が存在するところがアメリカのおもしろさですよね。
この企業が調子が良いというのも、いまの経済環境を良くあらわしているなあと。ウォルマートの好調と根っこのところは一緒かなと思ってます。
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追記:25日の日記について思ったこと。好況時はターゲットが好調でウォルマートは調子を落とし、景気悪化時にはターゲットが調子を落としてウォルマートが好調。同じDS業態だけど、こうも違うというところが、両社の特徴を良くあらわしています。同じように上下するということは差別化ができていないということですからね。日本の大手小売企業がほとんど同じように推移するということは、同じようなことをやっているに過ぎないということなのですよ。
投稿者: 鈴木敏仁 ( 12:52 PM )
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