2017年3月22日
[ウォルマート] 独自のテクノロジー・インキュベーターを立ち上げ

ウォルマートが独自のテクノロジー・インキュベーターをシリコンバレーで設立するようです。
名称は'Store No.8'、対象は流通業界に関わるテクノロジーを開発しているスタートアップ。

ターゲットがテックスターズと組んでアクセラレータ・プログラムを昨年実施しましたが、インキュベーターをオリジナルで始めるのはウォルマートが最初でしょう。
(インキュベーターとアクセラレータは厳密には違うようですが、スタートアップを支援するという意味では一緒)

こういうテクノロジー系のイノベーションの芽を育てるという意識は、日本の小売業界にゼロじゃないでしょうか。
大切な取り組みだと思うんですけどね。

鈴木敏仁 (05:10)


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2017年3月17日
[ウォルマート] ネット通販のモドクロスを買収、今年に入って3社目

ウォルマートがネット通販企業を買収するようです。
モドクロス(ModCloth)はミレニアルズを対象としたビンテージ衣料の専門店。
ようです、と書いているのは、ウォルマートもモドクロスもノーコメントで公言されていないからです。
そのため買収金額なども不明です。

今年に入り、シューバイ(ShoeBuy、靴)、ムースジョー(Moosejaw、アウトドア)と続き、今回すでに3社目の買収ですが、目的はすべてミレニアルズです。
自分で彼らを狙ったところで相手にされませんから。

"クールではないウォルマート"が買収することでお客が逃げてしまうことが懸念されるのですが、できる限り表面は出ないようにするようですね。
その上で、後ろ側でシナジーを考える。

Eコマースに限らずテクノロジー系のビジネスは買収がカギを握ります。
アマゾンも数え切れないほどの買収をしてきて、今も続けています。

ウォルマートはシステム系の買収はしてきましたが、リテールそのものの買収は少なかったですね。
今年から買収が増えているのはおそらくジェットのマーク・ロリーの意図で、EC系の人の思考通りに動いているという感じがしています。

ちなみにムースジョー、突然ウォルマートから電話がかかってきてオファーがあって、それが無視できないほどの金額だったので、受け入れた、という話を聞いています。
つまり例えば良くあるような、投資企業や銀行を介してとか、そういう関係の中から生まれた買収ではないんですね。
待ちの姿勢ではなく、攻めの姿勢です。
ロリーのビジネススタイルを垣間見ることができるのではないでしょうか。

鈴木敏仁 (10:51)


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2017年3月15日
増え続ける破綻企業

昨年末から現在に至るまで、破綻や店舗閉鎖する企業が相次いでいるのですが、また2社増えました。

1つめがミネソタ州に本拠を置くガンダー・マウンテン、アウトドアスポーツの専門チェーンで店舗数は160店舗、連邦破産法11条の適用申請です。今のところ閉鎖予定店舗数は32店舗で、清算せずに営業を続ける予定のようです。

2つめがノースダコタに本拠を置くヴァニティショップ、アパレル専門店チェーンで店舗数は137、今月初頭に連邦破産法11条の適用を申請していたのですが、全店閉鎖が発表されました。

今年はいつになく破綻企業が多いですね。
理由はもはや言う必要もないかと思います。

鈴木敏仁 (01:12)


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2017年3月13日
ボトルウォーターの消費量が炭酸飲料をはじめて上回る

ボトルウォーターの消費量が炭酸飲料をはじめて上回ったそうです。
ボトルウォーターの昨年一年間の総消費量が一人当たり39.3ガロンだったのに対して、炭酸飲料は38.5ガロンでした。
ただし売上ベースでは、炭酸飲料は395億ドルで、ボトルウォーターの213億ドルに大きく水をあけています。

この件について、ビジネスインサイダーが面白い記事を載せていました。
水道水でもボトルでも大きな違いはなく、またボトルの方はエコではないのだが、ボトルの方がヘルシーなイメージがあり支持されている。
これはすべてマーケティングのおかげだと。
マーケティングに長けた炭酸飲料メーカーがボトルウォーターを売ってますから。

まあ要するに、炭酸飲料メーカーは水でちゃんとヘッジしているわけですよね。
いろいろ考えてしまうニュースなのでした。

鈴木敏仁 (03:04)


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2017年3月 8日
88店舗の閉鎖から破綻へ

前回88店舗の撤退についてエントリーしたばかりのhhグレッグですが、けっきょく連邦破産法11条の適用を申請して破綻しました。
あと2日遅くエントリーしていれば、両方まとめて載せられたと少し悔やんでます。。。

情報によると売却先がすでに決まっているようなので、負債の整理後、営業は復活するようです。
どこが買うのかは不明、投資企業の可能性が高いでしょう。

ただ復活しても生き残れるのかどうか。

家電のチェーンストアはベストバイとフライズだけですね。
ベストバイのような普通のチェーンストアと、フライズのような秋葉原を店舗に詰め込んだようなカオスなフォーマットと、アメリカのリアルはこの2つしか存続できないのではないかと思ってます。

鈴木敏仁 (11:32)


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2017年3月 6日
家電のhhグレッグが88店舗を閉鎖

hhグレッグはインディアナポリスに本拠を置く家電の専門店チェーンです。
2016年度の売上高は19億6000万ドル、リージョナルベースの企業ですね。

過去13四半期赤字を続けていて、昨年の半ば頃から破綻の噂が出ていたのですが、株価が落ちてNYSEから上場廃止宣告を受け、その直後に店舗閉鎖発表です。
88店舗を閉鎖して、残りは132店舗。

hhグレッグは白物家電が強いフォーマットです。
店に入ると店員がまとわりついてきて、今の時代ちょっとうざい。
おそらく昔ながらのコミッション制なのですが、ビジネスモデルが少々古いんです。

劣化した原因はEコマースだけじゃなくて、売り方を変えなかったことにもあるんじゃないかと思っています。

ちなみに投資会社がスプリントと手を組んで復活させたラジオシャックも再び破綻の噂が出ていて、家電系は相変わらず大変です。

鈴木敏仁 (02:44)


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2017年3月 3日
[クローガー] 既存店売上高の連続プラスが52四半期でストップ

クローガーが決算を発表、第4四半期の既存店成長率が0.7%減(除ガソリン売上高)で、52四半期継続してきた既存店のプラスがストップしました。

マイナスとなった理由は実は食品デフレです。
この1年強アメリカの食品価格は下がっており、放っておくと前年割れ起こすのでアメリカのスーパーマーケットはけっこう大変です。
さすがのクローガーもデフレには勝てなかったわけです。

さらにアルディが店をどんどん増やたり、ウォルマートが今年も値下げをはじめたりと、食品リテーラーは今年も既存店を上向かせるのに苦労しそうです。

鈴木敏仁 (02:01)


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2017年3月 1日
[ターゲット] 減収減益決算で建て直しへ

ターゲットが決算を発表したのですが、業績が振るいません。

第4四半期は、売上高4.3%減、最終利益高42.7%減、既存店成長率1.5%減。
通年は、売上高5.8%減、最終利益高18.6%減、既存店成長率0.5%減

減収減益なのですが、歳末を含む第4四半期の不調が目立ちます。
ブライアン・コーネルが新CEOとなってからいったん業績は持ち直したのですが、再び下げ基調となってしまいました。

再建策として、今後3年間で70億ドルを投じて店舗やブランド開発を強化する、また10億ドルを値下げにあてる、としています。

昔のようなはっと驚くような広告やブランディングが出なくなってしまい、一方ウォルマートやアルディといった低価格志向の企業やアマゾン等のネット通販にコモディティを持っていかれてしまっている、といったところでしょう。
とくにこの企業のビジネスモデルの場合は前者のマーケティング戦略がカギを握っているのですが、おそらく人材が流出してしまったのだろうと思います。

バランスシートを見る限りまだまだ余力があり、今のところ店舗閉鎖というところにまでは踏み込まないようですが、このままだと近い将来縮小均衡へ向かわざるを得なくなるのかもしれません。

鈴木敏仁 (01:18)


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2017年2月27日
[ウォルマート] アカデミー賞授賞式のコマーシャル

昨日アカデミー賞の授賞式が開催されました。
ウォルマートがこれをはじめてスポンサーしたのですが、コマーシャルの作り方が面白いので取り上げます。

テーマは、Behind every receipt, there's a great story、"すべてのレシートには素敵なストーリーがある"、レシートに載っている6つアイテムを必ず使って60秒間のショートフィルムを作ることが条件で、それ以外については自由、著名な監督3人に作成を依頼しました。

以下に3つの作品を参考までに貼り付けましたが、これが昨日の夜に流れたわけです。
ついでで舞台裏のショートフィルムも載せておきました。

制約なしという点が面白いですね。
ウォルマートとしてはキャッチフレーズの、Save Life Live Better、のLive Betterを強調しようとしたようです。
つまり価格サイドではなくて品質サイド、またはイメージ作りを主眼に置いた。
注文付けるとどうしても価格サイドになってしまうから、口出しをやめた方が面白いのができると思ったんでしょう。

それとアカデミー賞のコマーシャルですから、ある程度の品質と面白さがないと本体に負けてしましますからね。

ウォルマートの意図通りに、ウォルマートらしくないCMに仕上がっているんじゃないでしょうか。

アカデミー賞のイメージとウォルマートは合わないという批判もあるようですが、ふだんウォルマートで買っていない人にもメッセージが届いたとしておおむね好意的な反応が多いようです。

たぶん相当な費用がかかっていると思うのですが、企業規模が巨大ですからこのぐらいは許容範囲なのでしょう。

The Gift' a film by Antoine Fuqua

"Bananas Town" by Seth Rogen and Evan Goldberg

Lost & Found' a film by Marc Forster

Go behind the scenes as 4 award-winning directors create films based on a single Walmart receipt

鈴木敏仁 (01:10)


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2017年2月24日
[ウォルマート] 昨年度の売上高は4,858億7,300万ドル

ウォルマートの決算をごく簡単にまとめておきます。

[連結]
売上高: $485,873(0.8%増)
最終利益高:$13,634(7.2%減)

もう少し時間がかかりそうですが、5,000億ドル到達が少しずつ近づいてきました。
ちなみに1ドル110円換算で53兆4460億円。

[米国ウォルマート]
売上高:$307,833(+3.2%)
営業利益高:$17,754(-7.0%)
既存店成長率:1.4%増

(単位:100万ドル)

営業利益が落ちているのは従業員への投資(給与、福利厚生、教育等々)を増やしたからで、これは既定路線です。

アメリカの食品はこの一年強デフレを起こしていまして、放っておくと既存店はマイナスとなります。
さらにウォルマートはEDLPに回帰して販促を減らし、売価を下げるということをやってます。
これで結果が出るのだろうかと思っていたのですが、 最終的に既存店はプラスでした。

何かとくに変わったことをしているわけではなく、従業員の待遇改善といういわば基本に立ち返って、これを売上増につなげた、と。
ウォルマートについてはネガティブなことを言う人もいますが、やっぱりこの企業はいまだに強いなと言うのが私の評価です。

鈴木敏仁 (01:57)


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